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仮面な人たちの恋愛夢小説

第16章 love music(K)

『集中出来ない』

彼女が振り払おうとする手を音也は話そうとするどころか逆手に取って、彼女の身体を引き寄せる。

「こういう状況に置かれてもどれだけ冷静にやりこなせるか。それもまたレッスンの一つだ」

得意気にいう音也からは隠しきれない下心を感じる彼女。

『そんなレッスン聞いたことない。貴方がそういうことをしたいから言ってるだけでしょ?』

「そういうことって何だ?俺はまだ何も言っていないぞ」

しまった…という顔をする彼女に、音也の口角が怪しく上がる。

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