仮面な人たちの恋愛夢小説
第17章 旅と、彼と、(D)
「お前を見ていると、以前の俺を見ているみたいで放っておけないんだ」
意味深な表情をしていた士の顔が一変しそう言うと、彼女の頭に手を置いてスッと髪を撫でる。
それからそのまま降りてきた士の掌が、彼女の頬を捕らえていた。
『士。私も士みたいに自分のこと分かるようになるかな?此処に存在する意味、見つかる…?』
「ああ。分かるし見つかる。それまでは俺がお前の理由になってやる」
『士が、私の理由?』
「お前は俺が知る限り優しくていい奴だ。お前が此処にいる理由は、俺という男に出逢うため…どうだ?悪くない理由だろう?」
意味深な表情をしていた士の顔が一変しそう言うと、彼女の頭に手を置いてスッと髪を撫でる。
それからそのまま降りてきた士の掌が、彼女の頬を捕らえていた。
『士。私も士みたいに自分のこと分かるようになるかな?此処に存在する意味、見つかる…?』
「ああ。分かるし見つかる。それまでは俺がお前の理由になってやる」
『士が、私の理由?』
「お前は俺が知る限り優しくていい奴だ。お前が此処にいる理由は、俺という男に出逢うため…どうだ?悪くない理由だろう?」