仮面な人たちの恋愛夢小説
第17章 旅と、彼と、(D)
「そろそろ行くぞ」
彼女の態度を察してか、士は何処か誤魔化すような素振りで外へと向かった。彼女もそれに続く。
マシンディケイダーに跨がったとき、不意に士が言った。
「俺たちの旅は終わらない。だからこれからもずっと、一緒に旅を続けような」
軟らかな物腰の声に引かれる様にして伸びた彼女の手は、士の腰に。そしてしっかりと両手を組む。
ポンっと彼女のその手を撫でた士の掌が、今日も、これからも続いていく旅の行き先へと導いてくれるかのよう。
「しっかり捕まってろ、ちょっと飛ばすぞ」
士の声と、マシンディケイダーの風を切って走る音。
彼らの終わることのない旅がまた、今日も始まりを告げた──
旅と彼と、 END
彼女の態度を察してか、士は何処か誤魔化すような素振りで外へと向かった。彼女もそれに続く。
マシンディケイダーに跨がったとき、不意に士が言った。
「俺たちの旅は終わらない。だからこれからもずっと、一緒に旅を続けような」
軟らかな物腰の声に引かれる様にして伸びた彼女の手は、士の腰に。そしてしっかりと両手を組む。
ポンっと彼女のその手を撫でた士の掌が、今日も、これからも続いていく旅の行き先へと導いてくれるかのよう。
「しっかり捕まってろ、ちょっと飛ばすぞ」
士の声と、マシンディケイダーの風を切って走る音。
彼らの終わることのない旅がまた、今日も始まりを告げた──
旅と彼と、 END