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仮面な人たちの恋愛夢小説

第19章 happiness to god(K)

「意外に大胆なんですね」

『これは、その…っ』

「素直になりなさい」

心なしか今日は命令口調が優しい言葉に聴こえる。
彼女を見下ろす名護は手首を優しく掴むと額に口づける。当然の様に目を瞑った彼女に対し、今度は唇を重ねた。

「このまま、貴女と一緒にいたい‥」

名護の、甘く弱気な囁きは彼女の本能をくすぶる。次に彼女は名護の首に腕を回した。

『私も、名護さんと一緒にいたいです』

「じゃあ、一緒にいますか?」

『はい。あ…でも神様は赦して下さるでしょうか?』

「私たちの愛とそれらに神は関係有りません。僕と貴女が求め合っている、それだけでいいんです」

はいと答える彼女に名護はまた口づける。
降り止まぬ雨の中、二人の愛が空を照らし始めた──

happiness to god END

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