テキストサイズ

仮面な人たちの恋愛夢小説

第20章 赤い殺戮・赤い記憶(鎧)

「今日までに出す資料だ。後は頼む」

『はい』

数年が経ち、彼女は25歳に。身寄りがなくなった彼女に呉島貴虎の手が差し伸べられ、ユグドラシル・コーポレーションの秘書を勤めていた。

「体調の方は平気なのか?」

『問題ありません』

貴虎だけは、彼女の十五歳のときの過去を知っていた。
時々、体調を気にかけてくれる貴虎さ彼女にとって信頼できる唯一の存在だった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ