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仮面な人たちの恋愛夢小説

第20章 赤い殺戮・赤い記憶(鎧)

『あ──』

斬月のサポートをしていたマリカの弓が彼女の近付くインベスを貫き、その弓が彼女の頬を掠めた。
彼女の頬からは、赤い血が流れ出す──

『ち…、血が…赤い…っ‥あっ、、いやぁあああ…!!』

悲鳴に気付いた斬月が彼女に向き直る。鎧武もその悲鳴に動きを止めた。

「落ち着け!大丈夫だ」

彼女に駆け寄った斬月は震えて動かない身体を抱き上げるとその場を鎧武とマリカに託し、変身を解除すると本部へと戻った。
彼女は酷く怯えていた。涙で滲んだ血が、ワイシャツを赤く染めていた。

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