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仮面な人たちの恋愛夢小説

第21章 愛する人へ(D)

「調子はどうだい?」

ベッドの上の彼女に、彼が寄り添う。普段は見せない笑顔も、彼女の前では見せた。

『大丈夫。大樹さんは?』

「僕はいつも通りさ」

気さくに話す彼を、彼女は大樹さんと呼んでいる。
彼は彼女と指して年齢は変わらないのだが、彼女は尊敬と信頼の意を込めてそう呼んでいた。

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