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仮面な人たちの恋愛夢小説

第29章 暴走刑事は加熱中、(W)

『大丈夫ですから…っ』

「駄目だ」

彼女は風邪を引いた。
立場が逆転して、彼女は混乱とともに自分に呆れていた。

『最悪…』

キッチンへ姿を消した照井を見送ると呟く彼女。
やがてそんなことも考えられなくなり、人の家だということも忘れてベッドに踞っていた。
氷枕が頭に敷かれると少しだけ楽になった。

「だから言ったんだ。写るから帰れと」


説教をかます照井だったが、彼女の様子をみると表情を緩めて髪を優しく撫でていた。

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