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仮面な人たちの恋愛夢小説

第29章 暴走刑事は加熱中、(W)

「じっとしているんだぞ」

徐にペットボトルの蓋を開けた照井が水を飲み始めた。
と思ったのもつかの間、次の瞬間照井は彼女の唇に自分の唇を宛がって水を口移しした。
彼女は驚きのあまり目を開くが、当の照井は冷静だった。

「これが一番的確だと思ったんだが…飲めたか?」

頷く彼女はさっきとは違う表情をしている。
何処か別の意味で顔が赤いように見えた。

「どうした…?」

照井の冷たい手が額に乗せられる。
彼女は目線を反らすと何でもないと答えた。

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