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仮面な人たちの恋愛夢小説

第42章 黄の欲望に堕ちて、(O※)

その日は雨だった。


酷いどしゃ降りの雨の中で、僕は彼女を拾った。


あのときの彼女は虚ろな瞳の中に光を隠して、僕はその光を表に出すために色々してきた───だが今だにその光は見えずに、ただ愛らしい瞳が僕を見詰めていた。


僕を呼ぶ彼女の声は甘くて優しさがあって、心に寄り添ってくるよう…。


彼女と僕。


僕たちはウヴァたちと一緒に隠れ家で身を潜めていた。

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