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仮面な人たちの恋愛夢小説

第4章 心とココロ(剣)

不安な表情でアンデットの前に立つ始を見つめる凛を背に、始は腰にベルトを装填させ、無言でカードを取り出す。

「‥‥変身‥‥」

ハートの中心にカードを通すと始は異形の戦士へと姿を変える。
凛と佇むは黒と赤の戦士・仮面ライダーカリス。
カリスはカリスアローを手にしながら、アンデットが封印されたカリス愛用のカードをカリスアローに通す。
強化されたカリスアローをアローに射ると、アンデットは大きく怯む。
凛は驚きのあまり思わず物陰から少し離れる。
アンデットがそれを見るとカリスを飛び越え凛に襲いかかる。

『きゃあっ!』

「危ない…!」

カリスが凛を庇って攻撃を受ける。
強く腕を降るってアンデットを突き飛ばす。
言葉が詰まるカリスを見ると庇った時に負った傷が深い。

『私のせいでっ‥』

「君は何も悪くない」

『でも…!』

「約束した。君の兄さんと、君を守ってほしいと。俺はただそれに従っているだけだ」

『兄さんが…どうして』

「君は俺が守る」

優しく、そして力強く響いてくる始の声に凛は何も言わなくなりただ頷いた。

カリスは最強形態・ワイルドカリスに。
ワイルドスラッシャーを手に、アンデットに最後の一撃を食らわす。
アンデットは大声を上げ倒れた。
白紙のカードをアンデットに投げ、封印されると戻ってきた。

カリスは変身を解く。
始は腕の傷を抑えながら倒れそうになる。
気絶している両親を揺すり起こし、無事を確認すると始の元へと走った。
凛の両親何があったのか良く分かっていないようだ。
一つだけ分かっているのは、始が怪我をしていることだけだった。
九条家に戻った四人は始を中心に凛が横で手当てをし、凛の両親がそれを見ている。

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