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仮面な人たちの恋愛夢小説

第45章 お前だけの特等席(鎧)

「安心しろ、傍にいてやる」


『ほんとに?』


「なんだ、不満か?」


ぐっと距離を縮めて、布団と俺の腕の中へ閉じ込める。


彼奴は嬉しそうにそんなことない、と言って寄り添った。


「今日はこのまま寝てやる、拒否‥するなよ」


『しませんっ』


微笑みとともに香る彼奴の香り。


少し、あんなことを言った自分に羞恥を感じて、誤魔化すようにまた彼奴に口づけた。


───彼奴の隣はいつも俺がいて、俺の隣はいつも彼奴がいる。


俺の隣は彼奴だけのもの、他の誰でもない彼奴だけの特別な一席。


‥‥そういうことにしておこう。






(お前だけの特等席。お前の隣は俺の特等席)

(二日酔いには、気をつけろよ)



END

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