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仮面な人たちの恋愛夢小説

第5章 恋人はJOKER(剣BL)


一人の青年が今日もアンデットと戦う。
キングフォームとなったブレイドがアンデットにとどめを刺す。

「ロイヤルストレートスラッシュ!」

アンデットが爆発し、ブレイドはアンデットを封印するカードを投げる。
アンデットはカードに封印され、ブレイドの元へと戻った。
ブレイドは変身を解除する。

「ふぅ…」

彼は剣崎一真。
そして、仮面ライダーブレイドである。
アンデットを無事倒しその場を離れようとした時、物陰にいた自分と同い年くらいの少女と目が合う。
少女はハッとなって一真から背を向け歩き出した。
一真は何故と思いながらその少女を追う。

「待って!何で彼処にいたの!」

一真の呼び掛けに、少女の脚は止まらない。
一真は少しムキになって少女の腕を掴んだ。
強制的に立ち止まらされた少女はそれでも一真の方を向こうとはしない。
不審に思った一真は少女の腕を掴んだまま少女の正面に立つ。

「ねえ、どうして彼処に‥」

「離せ」

えっ、となった一真を睨み付ける少女。
だが一真は特にそれ以外反応することなく、ただ首を傾げた。
理由はその目に見覚えがあったからだ。
だが何故その人物と同じ様な表情をするのか不思議だった。
ふと、一真が少女に聞く。

「君さ、俺の知ってるやつに良く似てるんだけど‥」

一真の言葉に黙り込む少女。
一真は少女がその見覚えのある人物と何か関係があると感ずいた。

「相川始‥って知ってる?」

少女は目を見開いた。
一真から見て少女の反応は知っているという反応だった。
少女が口を開く。

「何故‥」

「何故って‥良く似てたから?」

口調、表情、立ち姿。
少女の姿ではあるものの、全てが相川始そのものだった。
一真はますます不思議に思う。

「剣崎」

「よ、呼び捨て‥ってえっ、今剣崎って…ま、まさかお前…始…!?」

背を向ける少女。
一真はその少女の反応で確信した。
改めてその背中を見ると、始の背中そのものだと気付かされる。
だが何故こんな少女の姿になのか、一真はかなりの疑問を抱いていた。

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