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仮面な人たちの恋愛夢小説

第50章 甘宿り(F)

ただ触れるだけの口づけは、また俺たちを悪戯に引き寄せる。


「あっ、雨止んだな」


『本当だ‥』


「残念そうだな、」


『弦太朗こそ?』


笑い合えば互いの気持ちを確かめ合うかのようにまた重なる唇。


───甘いひとときを与えてくれた、彼奴とのきっかけをくれたあの雨に感謝しねえーとな。



───虹がかかった空の下、俺達は手を繋ぎ学校を出た。




(甘宿り)
(ひとときの雨に感謝)



END

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