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「こういうのって、多分..運命の悪戯ってやつなのかな」

『えっ...?』

「んー..その、つまり僕が言いたいのはね..」

そう言った彼は、次の瞬間雅を自分の腕の中に引き寄せる。

「こうなる運命だったってことだよ」

『っ...』

ギュッっ抱き締められて、耳元でそう囁かれた雅は暫く沈黙するもすぐ言葉の意味を理解して赤面させた。
流星はやっと気付いたか、とばかりに彼女の頭を撫でる。

「よしよし..」

『ん..信じても...いいんですか??』

「勿論｡僕はそのつもりだから..」

『...お兄さん..っ』

「...流星って呼んでくれる?」

『っ..流星..っ』

雅は自ら彼に抱き着いて彼が雅を求める様に雅も流星を求めるように...──

「好きだよ、雅..」

『ぁっ、っん..』

隠すようにして彼は口付けを交わす。
彼からは雅の大好きなカプチーノの薫りがして、彼女はそのまま、そっと目を閉じた...。


　　　　　　　雨の日のカプチーノ　END