仮面な人たちの恋愛夢小説
第10章 飼って飼われて愛されて、(WBL)
──深夜一時。鳴海探偵事務所。
静かな事務所の奥、ガレージから小さく喘ぐ声が響いて、彼の相棒は当然の様に彼を“飼い慣らし”始める。
二人の間には歪んだ愛があった。
それも相棒の一方的な愛。
夜の相棒は本当に悪魔の様。
鎖で繋がれ首輪をさげさせられるのがいつもの慣らし方だった。
初めは嫌だった飼い慣らしも、今では可笑しなくらいな快楽で、心とは正反対に反応を示していた。
『今日はこのくらいかな…ね?翔太郎‥』
飼い慣らしが終わる頃、二人はまたいつもの立場へと戻る。
だがしかし、そんな二人を陰から音もなく見ていた人物が一人だけいたことに、まだ二人は気付いていなかった。
──翌日。いつもの鳴海探偵事務所。
私立探偵の左翔太郎は、ドーパント事件以外特にやることがなく、ペット探しなどの依頼は所長の鳴海亜樹子に任せて、相棒のフィリップは相変わらず何かに没頭し始めたらしくガレージから姿を見せないので一人椅子に座り、帽子を顔に被せて静かに眠っていた。
静かな事務所の奥、ガレージから小さく喘ぐ声が響いて、彼の相棒は当然の様に彼を“飼い慣らし”始める。
二人の間には歪んだ愛があった。
それも相棒の一方的な愛。
夜の相棒は本当に悪魔の様。
鎖で繋がれ首輪をさげさせられるのがいつもの慣らし方だった。
初めは嫌だった飼い慣らしも、今では可笑しなくらいな快楽で、心とは正反対に反応を示していた。
『今日はこのくらいかな…ね?翔太郎‥』
飼い慣らしが終わる頃、二人はまたいつもの立場へと戻る。
だがしかし、そんな二人を陰から音もなく見ていた人物が一人だけいたことに、まだ二人は気付いていなかった。
──翌日。いつもの鳴海探偵事務所。
私立探偵の左翔太郎は、ドーパント事件以外特にやることがなく、ペット探しなどの依頼は所長の鳴海亜樹子に任せて、相棒のフィリップは相変わらず何かに没頭し始めたらしくガレージから姿を見せないので一人椅子に座り、帽子を顔に被せて静かに眠っていた。