リク短編集
第2章 先生×生徒
「…速水先生、この式のやりかたが分からないんですけど…」
そう質問したのは、
童顔で守りたい衝動に駆られるような
くりくりな瞳、
栗色の髪、
小さめな身長の
下手をしたら、中学1年生に見えそうな雰囲気の
中学3年生、桜田隼人だった。
「教えてやるよ。…どこだ」
そう答えたのは、ワイルドな雰囲気が漂う速水慎二。
隼人は、先生を見つめていた。
…熱い視線を。
隼人は先生が好きなのだ。
片想いとわかっていながら、
禁断の恋とわかっていながら、
隼人は先生が好きなのであった。