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大人の恋は、慎重に。

第8章 Ⅷ


だって、

そんなことって……


「ねぇ、こっち見て」


ゆきくんの手が
頬に触れる


「まだ熱いね…」


優しい声が、
更に身体を熱くする


「ちっとも、俺を男だって感じない?」


どこか苦しげな吐息が、
唇にかかる…


「夏帆…



好き。」


触れ合った唇の感触が、

確かにそこにあって…






『や、やめて…!』




私は…

ゆきくんの気持ちに

応えることが


出来なかった。


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