声を届けたい
第10章 告白
―――――――……
『…守は…何か集めてるのとかあるの?』
【何だよ…あ〜解った!
俺の誕生日近いからだろ?】
『…そこは…スルーしてよ!
サプライズ感ないじゃん…』
【…悪い…空気読めなかったな…
…集めてるモノはないな…今、身の回りを整理しててさ…】
『そうなの?部屋の模様替え?いいね…梅雨後だし…私もやろっかな!!!』
【…けっこうゴミ出るよ?そうそう、昔…薫姉さんからもらったバッチが出て来てさ………】
『相当、昔だね…
よく、持ってたね………』
【……大事にしてたから…
俺…薫姉さんが…好きだったんだよ………】
ズキン……
あ……あれ?
傷ついた―――…………
『……あ…そう…なんだ…』
【だから…宝箱に…入ってた…】
『……なら…私…じゃなくて…お姉ちゃんに…
手紙…出せばよかったんじゃない?緊張した?私なら…緊張しないもんね』
いま…嫌な子に…なった…
お姉ちゃんに…嫉妬した…