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夜会で踊りましょ!!

第13章 翼女、一人思う

 階段を上って部屋に戻ると机に荷物を置く。

「あー、なんだか、部屋に入ると疲れがきた」
 着替えもせず、ベッドにうつ伏せに飛び込む。


(今日の晩御飯は三人分かな…)


(二人はどんな風に付き合ってるのかな…見た感じ歩睦くんと柾季くんとかわらない)


 電車の中で描いたタフ画を開く。


(男の子同士の事は男の子しか、わからない…)


(じゃ、普通のカップルは?)

 妄想の中に自分と柾季が手を繋いでいる風景が出てきた。


「!!!!///」
 翼女は真っ赤な顔して、ベッドから飛び起きた。


(私、何考えているの!?!?!?」


 ベッドの上をウロウロしている翼女。



「……翼女」
 階段の下の方から慎太郎の声が聞こえる。


「はい!」
 慌てて部屋から出る翼女。

「悪いが、お使い頼んでいいか?」

「はーい」
(変な顔してないよね)
 自分の顔を鏡で確認する翼女。



(…よし)
「お使いって何するの?」
 店に降りていきながら、言う翼女。

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