
夜会で踊りましょ!!
第1章 橘様の浴衣
柾季視点
「…うん、まってる。よろしく!」
携帯から聞える遥香の声が一方的に切れた。
耳にあてている携帯から聞える〔ツゥゥゥーー〕が虚しく続く。
「わ!わわ!どうしよぉう!」
柾季は携帯を持ったまま、大きな声で叫ぶ。
「若!どうかしたんですか?」
ドドドドッと数人の男が部屋になだれ込む。
男の手には、包丁や高枝バサミ。ノコギリなどの刃物を持っている。
「な!なんでもない!!」
ハッと我に変えた柾季はなだれ込んできた男達に一喝する。
「で、出てけ!」
引き戸をダンっと閉める柾季。
「若!若!」
ドンッ!ドンッ!
引き戸を叩きながら声を上げる男達。
「だから、気にするな!大丈夫だ!」
引き戸をシッカリ、押さえて大きく息をして落ち着こうとする。
彼は陣内 柾季(ジンナイ マサキ)遥香の父の姉の子供。つまり従姉弟である。
彼の家は、『植木屋』を生業にしている。
小さい時から植物に囲まれて育っているから植物に詳しい。一年を通して表情がある、紅葉系常緑樹が大好き。
「は!こんな事してちゃ間に合わない!」
壁時計が十一時半を過ぎていた。
柾季は、タンスを開いたり、引き出しの中の服を出して、着ていく服を選ぶ。
「…うん、まってる。よろしく!」
携帯から聞える遥香の声が一方的に切れた。
耳にあてている携帯から聞える〔ツゥゥゥーー〕が虚しく続く。
「わ!わわ!どうしよぉう!」
柾季は携帯を持ったまま、大きな声で叫ぶ。
「若!どうかしたんですか?」
ドドドドッと数人の男が部屋になだれ込む。
男の手には、包丁や高枝バサミ。ノコギリなどの刃物を持っている。
「な!なんでもない!!」
ハッと我に変えた柾季はなだれ込んできた男達に一喝する。
「で、出てけ!」
引き戸をダンっと閉める柾季。
「若!若!」
ドンッ!ドンッ!
引き戸を叩きながら声を上げる男達。
「だから、気にするな!大丈夫だ!」
引き戸をシッカリ、押さえて大きく息をして落ち着こうとする。
彼は陣内 柾季(ジンナイ マサキ)遥香の父の姉の子供。つまり従姉弟である。
彼の家は、『植木屋』を生業にしている。
小さい時から植物に囲まれて育っているから植物に詳しい。一年を通して表情がある、紅葉系常緑樹が大好き。
「は!こんな事してちゃ間に合わない!」
壁時計が十一時半を過ぎていた。
柾季は、タンスを開いたり、引き出しの中の服を出して、着ていく服を選ぶ。
