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夜会で踊りましょ!!

第9章 仲村のデパート

「はぁ~」
 柾季が大あくびをする。

「柾季?眠いの?」
 歩睦が柾季に聞く。

「眠い。昨日…歩睦はあれから、すぐ寝たのか?」
 夜中の電話を思い出す柾季。

「普通に寝たよ。今日もさっきまで部活だったし!」
 歩睦がメニューを見ながら話す。

「オレは、明るくなった頃に寝たから…」
 テーブルに片膝ついて、顎を支える柾季。

「行儀悪い!」
 遥香が注意する。

「いいじゃねーかよ…母さんもいないんだし…」
 柾季少し機嫌が悪くなる。

「ほとんど寝てない状態?」
 歩睦が仲介するように話しに入る。

「あー母さんの思いつきに付き合ってました…」
 高笑いをする母を思い出して、ゾクゾクっと身を震わす柾季。

「いいじゃない。柾季も夜会に参加したいんでしょ?」
 遥香が柾季の方を向いて話す。

「参加したいなぁとは、思ったけど…こんなに急とは思わなかったよ」
 柾季が、母の異常に早い行動力を恨めしく思う。


「お待たせしました。昼膳です」
 ウエイトレスがワゴンに乗せた昼膳を運んできた。

「ごゆっくり、どうぞ!」
 ウエイトレスが下がっていく。


「さ!食べましょ!」
 遥香が手を合わせる。

「柾季!ゴチになります!」
 歩睦も柾季の方に手を合わせる。

「おぅ!おごりだ!食べてくれ!」
 柾季は場の雰囲気を読んだ。


 三人は昼膳(和風ハンバーグ)を食べている。

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