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夜会で踊りましょ!!

第9章 仲村のデパート

「だめよ。今日は私に付き合いなさいよ!じゃ無いと約束を破棄するわよ」

「えー、そんなぁ」
 柾季は不満そうな顔をする。

「何の話?」
 歩睦が不思議そうな顔をする。

「これの半分をあげる約束なの」
 遥香が壱万円札出す。

「わ!大金だ!」

「でしょ。だから、このご飯もデザートも電車代のチャージも柾季のおごり!」
 嬉しそうな遥香。

「おいおい。食事と電車賃引いた分を半分にするんだろ!取り分減っちゃう!」
 柾季が抗議している。

「いいじゃない!おばさんが私にくれたお金なんだから!」
 遥香がベーっと舌を出す。

「くー」
 柾季が言い返せなくて、歯を食いしばる。

「ま、別に、柾季が一人で行動したいなら、ゲーセンでもどこでも、行けばいいけどぉ」
 遥香がプィッと顔を振る。

「行きます。連れて行ってください」
 柾季両手を頭にのせ、誤る。

「…ふふ!」
 満足そうな顔の遥香。

「かわいそうな、柾季…」
 歩睦は二人の会話を暖かく見守っていた。

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