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兄じゃっ

第1章 一話

頭を優しくなでて大丈夫…大丈夫と言い聞かせる。
「美夏は昔と変わらないな…。」美夏はきょとんとして「そ、そうかな…ちょっと残念…」残念そうな顔にもなにかしら嬉さの顔があった。
と、そこに…
「あらあら…駅のホームでぎゅっぎゅっしてるのは誰かな?ふふ…」
「うぉっ!?ち、千早姉っ。居るなら居るっていってくれよっ。うあ…こんなの教師失格じゃないか…」
横にならんで千早姉が早く来なさんなとまねいてくる。

今を遡ると9年前。
俺は姉さんと付き合っていた。そうそれはもうラブラブに。
事の発展は姉さんに夜這いされて…えっちな事をしたこと…らしい。
その時の記憶はあまりというか全くない。
な、なんか不思議すぎるな…。
そして一年経った時にバラバラになった家族。
俺は都会に行き姉さんは残った。
美夏からは毎回の様に手紙やら電話やらは来ていたのだが、

姉さんからのは一通もなかった。
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