16歳に恋する23歳の俺。
第3章 会話
「サキさんと…遊んでたら
いきなりサキさんがあたしをバーに連れてって…
そこに……あの…先輩もいて……
話してたら、こんな時間で…」
自分でも何を言ってんだかわからないが
あたしは必死に話す
相変わらず慧は、冷たい目であたしを見る
「…で?」
「その先輩に……車で送ってもらっ…て……」
慧は舌打ちをして、
目線を外し、顎に添えている指も外した
「……お前、一番肝心なとこ抜けてねぇか?」
「…え……」
「その先輩っつーのは、女なのか男なのか」
睨むようにまた目線をあたしに移して
低い声で呟く