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君のため。

第200章 ANNIVERSARY~無限に~

帰り。

手を繋いで歩く。

雰囲気のいいガーデン風の並木道。

「クリスマスとかイルミネーション綺麗なんやろな」

…そうだねー。

音楽が流れてる?彼が突然、

「知ってる?
♪あなたをあーいしてる、
って松任谷由実の…」

…♪あなたをあーいしてる?
ANNIVERSARYだったっけ?

「そうかー。ANNIVERSARY。
よう知ってるな」


… ANNIVERSARY、
今日は何の記念日なんだろ(笑)
こうやって手を繋いでデート、初めてだね。


「デートしたいって言ってたもんな」


…今日は手を繋いでお散歩デートできたし、居酒屋デートもできたし、良かったー。
これで悔いはないよー。



家に帰ってきて、ふと歌詞検索。

 ♪明日を信じてる あなたと歩いてる 
ありふれた朝でも 私には記念日

今朝の光は無限に届く気がする
いつかは会えなくなると
知っていても

あなたを信じてる 瞳を見上げてる
ひとり残されても あなたを思ってる


私達の歩いていたのは夜だったけどね。
ANNIVERSARY。記念日。

サブタイトル、
~無限にCALLING YOU~

…無限に。

ひたすら、せつない。

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