
君のため。
第33章 7回の思い出。
私達はまともなデートをしたことがなかった。
会う場所はいつもホテルだった。
色んな理由があるんだけれど。
それでも私は普通のデートがしたくて聞いてみた。
…どうして抱きあってばかりなの?
「時間もないし、短い時間で愛を確かめるために。
だから早く一緒になりたい。いろんな所をデートしたい」
愛を確かめるために私達は何度も抱きあった。
…私はもっとお話したいよ。
でもそんな時間もくれずにひたすら何時間も抱きあった。
「5回もしちゃった」
…そんなにできるもんなの?
それって人としてどうなの?
「人を化け物みたいに言うなよ(笑)」
都合7回行ったホテル。
色んなことがあった。
ベッドで、お風呂で、洗面台の前で、色んな形で抱きあった。
いっぱいキスして、いっぱい舐めて、いっぱい挿れて。
汗だくになって。ぐしょ濡れになって。
私の中に出されることもあった。
首筋にキスマークをたくさん付けられて困った。
本来しないような時にも抱きあった。
本来ホテルで絶対にしないようなこともした。
かかってきた仕事の電話に静かに耳を傾けた。
唐揚げを口の中に放り込んでくれた。
イヤラしいこと一杯してるのに、ペットボトルの間接キスになぜかドキドキした。
脱ぎ捨てた服を畳んでくれた。
クリスマスプレゼントの交換をし、クリスマスケーキを食べた。
何分かだけ眠って目覚めたらあなたがいた事がすごく嬉しかった私がいた。
お風呂から上がるとバスタオルであなたに体を拭いてもらえるのが大好きだった私がいた。
あなたの幸せそうな表情に思わずはにかむ私がいた。
そして、
泣いたね。お互いに。どうにもならないから。いっぱい。
覚えてる。やっぱりちゃんと覚えてる。
でも、もう、夢みたい。
会う場所はいつもホテルだった。
色んな理由があるんだけれど。
それでも私は普通のデートがしたくて聞いてみた。
…どうして抱きあってばかりなの?
「時間もないし、短い時間で愛を確かめるために。
だから早く一緒になりたい。いろんな所をデートしたい」
愛を確かめるために私達は何度も抱きあった。
…私はもっとお話したいよ。
でもそんな時間もくれずにひたすら何時間も抱きあった。
「5回もしちゃった」
…そんなにできるもんなの?
それって人としてどうなの?
「人を化け物みたいに言うなよ(笑)」
都合7回行ったホテル。
色んなことがあった。
ベッドで、お風呂で、洗面台の前で、色んな形で抱きあった。
いっぱいキスして、いっぱい舐めて、いっぱい挿れて。
汗だくになって。ぐしょ濡れになって。
私の中に出されることもあった。
首筋にキスマークをたくさん付けられて困った。
本来しないような時にも抱きあった。
本来ホテルで絶対にしないようなこともした。
かかってきた仕事の電話に静かに耳を傾けた。
唐揚げを口の中に放り込んでくれた。
イヤラしいこと一杯してるのに、ペットボトルの間接キスになぜかドキドキした。
脱ぎ捨てた服を畳んでくれた。
クリスマスプレゼントの交換をし、クリスマスケーキを食べた。
何分かだけ眠って目覚めたらあなたがいた事がすごく嬉しかった私がいた。
お風呂から上がるとバスタオルであなたに体を拭いてもらえるのが大好きだった私がいた。
あなたの幸せそうな表情に思わずはにかむ私がいた。
そして、
泣いたね。お互いに。どうにもならないから。いっぱい。
覚えてる。やっぱりちゃんと覚えてる。
でも、もう、夢みたい。
