
君のため。
第37章 恋人として最後に抱きあった日 1。
まさかその日が最後になるなんてこの時は全然思っていなかった。
電話やメールでの過剰なまでの私に対する反応とは違い、実際に会った時の私の前での彼はいつも穏やかだった。
この日も私を駅で見つけるなり幸せそうな笑顔を見せた。
「遅かったじゃない」
…ごめんね。ケーキ買ってたの。
まだ12月の初めだったけど、もう年内は会えないから。
二人でクリスマスをしたかった。だからケーキ。
そしてプレゼント、なぜかお揃いのキーホルダー。
気を使わせないようにあまりお金を使わなかった。
彼は私の事情を知っていて、
駐車場代や交通費まで出してくれていた。もちろんホテル代も。
…このことが後で少しややこしい話に繋がっていくのだけど、それはもっと後、別れた後の最後の最後の話でのこと。
ホテルでのささやかなクリスマス。
…ケーキ食べようよー。
と言う私の提案はあっけなく却下され、
いつも通りにあっという間にお互い裸になり、
いつも通り激しい糸引くキス。
いつも通りすぐに挿れられて、
いつも通り感じまくる。
いつも通り。
これからもずっと続くと思ってた。
…でもこの日が最後だったんだね。
電話やメールでの過剰なまでの私に対する反応とは違い、実際に会った時の私の前での彼はいつも穏やかだった。
この日も私を駅で見つけるなり幸せそうな笑顔を見せた。
「遅かったじゃない」
…ごめんね。ケーキ買ってたの。
まだ12月の初めだったけど、もう年内は会えないから。
二人でクリスマスをしたかった。だからケーキ。
そしてプレゼント、なぜかお揃いのキーホルダー。
気を使わせないようにあまりお金を使わなかった。
彼は私の事情を知っていて、
駐車場代や交通費まで出してくれていた。もちろんホテル代も。
…このことが後で少しややこしい話に繋がっていくのだけど、それはもっと後、別れた後の最後の最後の話でのこと。
ホテルでのささやかなクリスマス。
…ケーキ食べようよー。
と言う私の提案はあっけなく却下され、
いつも通りにあっという間にお互い裸になり、
いつも通り激しい糸引くキス。
いつも通りすぐに挿れられて、
いつも通り感じまくる。
いつも通り。
これからもずっと続くと思ってた。
…でもこの日が最後だったんだね。
