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君のため。

第38章 恋人として最後に抱きあった日 2。

彼からもクリスマスプレゼントをもらった。
毛糸の帽子。
普段の私なら絶対に選ばないオレンジ色の。


チョコレートのクリスマスケーキ。
ロウソクは付いてなかった。
どうせならロウソクの火を二人で吹き消したかった。


クリスマスらしいことをした後はいつも通りほとんどの時間、4時間近く抱きあって過ごした。

そして今まで何回かあったことなんだけれど、この日も私は彼の全てを受け入れたりした。

つまり妊娠してもおかしくないようなことを受け入れた。

泣きながら。

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