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君のため。

第9章 コンビニ。

メールでやりとりしていくうちに、
私は段々とわからなくなってきた。
私のこと本当に覚えてるの?
アドレスどうせ色んな人に配ってるんでしょう?
愛してるって何?彼氏彼女って何?


すぐには会えないはずだった。
私はなかなか一人になれない環境にいた。

でもたまたま、その日時間を作ることが出来た。
友達との約束の時間の前。朝。30分だけ。

何を期待するわけでもない。
私は本当によくわからなくなってきていて、
一目、もう一度会えば何かがわかるかもしれないと思った。

コンビニで待ち合わせ。
偽名「サナ」って呼ばれて手を引かれ店を出る。

「ちょっとあそこで話でも…」

始まってしまう。ここから。

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