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薔薇はあいを囁く

第2章 薔薇の香りの麗人


橘コ‐ポレ‐ション(株)社長、25才。

身長186cm の美青年で、初めて会った時は、死ぬほど驚いた。

彼には、お祖父様しか家族がいない。

立人さんは、あたしを引き取る上で、お祖父様と「必ず子孫を残す事」という交換条約を交わしらしい。

引き取られたその日のディナーの時に、立人さんは、あたしに「16才になったら、僕と結婚して?」と、お祖父様の前で言いました。


困り果てたあたしにお祖父様は、眉ひとつ変えずに、「まあ、愛理さんの気持ちを振り向かせてからでも、遅くはない。」とあたしに仰って下さった。

そんなお祖父様は、海外で暮らしていて、滅多にはこの屋敷には、帰って来ないのだけど…。

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