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人魚

第6章 夏生

鞄を机に置いて
夏生は、蒼にメールした。



夏生と蒼は
いつも帰りは一緒で
いつから
誰が決めたかわからないが
いつも
一緒に帰っていた。


その場で少し
蒼からの返信を待っていたが
なかなか
こない返信にくたびれ
捜しに図書室から出た。



長い廊下
すれ違う人
夕焼け色の空

伸びをしながら
両腕を高く上げて
歩いた


人の声がボソボソと
聴こえてきた…

夏生は…背伸びをしながら
見てみた…

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