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人魚

第6章 夏生

職員の下駄箱付近まで
走り出し止まった
息は大きく吐き出され
動悸が嵐のように夏生の胸を打った

鞄から携帯を取りだし
受信メール
一件
と画面に打ち出されていた


夏生は…ゆっくり息を整え
目を画面に落とした


受信内容は
生物学の教授と話をして
盛り上がってたぁ~
今から図書室に向かうぜ!

だった


夏生の胸を何かが
駆け回り

嘘をついた蒼の行動を不信に感じた。


とりあえず
夏生は…蒼に気分が悪いから先に
帰宅するとメールした。

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