テキストサイズ

人魚

第6章 夏生

夏生のファーストキスを
簡単に奪った。

蒼の額をおもいっきり
ひっぱたき

『蒼のバカッ!』

走り出した夏生に
蒼は、ニャリと笑みを浮かべ
背中を見守った。


夏生は、真っ赤な顔をして
力一杯走った。


息も絶え絶えにようやく
自分の部屋に戻り


口元を押さえ

鏡を見ながら
何故か不安な気持ちになっていた。

昨日まで
蒼は友達であり親友であり
でも…もう
友達には戻れない…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ