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人魚

第7章 出したい…

蒼の部屋ある
大きな鏡の前に立ち
鏡で自身を見ながら


右手を上下した。



『入れたい…夏生。』


鏡にうつる
自身は…はちきれんばかりに
反り返り
熱をもち


鏡に欲望の総てを放ち
飛び散った
白い液体を
蒼は、満足気に指ですくい
小さな瓶を探し
そこに入れて蓋を閉めた…

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