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人魚

第13章 赤い人魚

『お父さん逃げて!』

二階の窓から大声をあげる。


『あー。歌音ちゃん。久々だねー』


父は、歌音に近づく
弟は異変に気づいた


『とーさん!だめだっ!』

弟は、車に乗り込み歌音を轢こうとした

父は振り返り…



鎌は、頭部をはねた



一面の血の池ができた

ひざまづきながら倒れる父

弟は…歌音を轢こうとしたが
壁にぶつかる



夏生は…ただ、悲鳴をあげ
歌音を恐れた


歌音は
笑いながら
壊れた玩具のように
夏生を追い掛ける

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