
いつか…
第5章 :あなたと
長い休みも終わり
4月…
学校が始まると龍と連絡がとれなくなる
その話をすると龍は
<待ってるから>
<もし…気持ちが変わったらそのときは言ってね>
入学式
高校はいろんな場所から人が来て
小学校から中学校にあがるのとは
違って緊張した
クラスは知らない人ばかり
唯一同じクラスに
吹奏楽で隣のパートだった
りわちゃんがいた
出席確認のときに後ろの席の
夏希と仲良くなった
次の日からはフルの授業
少しずつクラスの人と話すことになって
楽しくおしゃべりしてるうちに
あやの、ちさ とも仲良くなった
あやのはサバサバしてるけど優しい感じの子
隣の席で
すぐ打ち解けた
ちさはちょっとお馬な妹のような感じ
担任は
20代の男の先生
いかにも体育系の熱血教師
体育の先生だと思ったら
実は情報(パソコン授業)の先生
とても楽しいクラス
それからすぐに
親に許可をもらって
携帯を学校に持っていけるようになった
龍に新しいクラス、友達
いろいろ話した
もちろん心配性の龍
<いい男いた?>
<スカート丈あんまり短いのダメだよ?>
そんなことも言われた
バカ龍…
授業中はいつもみたいにメール…
「登!!」
いきなり担任に名前を呼ばれて
ビックリした
(ヤバイ…携帯いじってるのばれた!?)
「前に来い!!」
かなりヤバイ…
どうしよう…
言われたとおり教卓の横にいく
入学そうそうみんなの前で説教…!?
そんなこと思っていると…
「今度の17日の日曜日登が誕生日です」
…はい???
「そこで!!先生ケーキ焼いてきたんで~みんなでお祝いしましょう!!」
…ぇ?説教は??
ちょっと待った…
状況がわかってないの私だけ??
多分かなりキョトンとしていたと思う…
キョロキョロと辺りを見回して
あやの達と目が合う
あやの達も同じくキョトン…
そうしてる間に先生がケーキを持ってくる
クルミの入ったパウンドケーキ…
みんな自由に立ち歩きだす
あやの達が前に来て
やっと状況がわかった…
先生からのサプライズ…とても嬉しかった
あやの達とクラス分にケーキを切り
みんなで食べ、クラス写真を撮った
その写真に
【登 和希 4月17日 おめでとう!!】
そう文字、写真立てに入れて渡してくれた
