愛と憎しみ
第3章 No.3 初メテ。
望さんに案内してもらって、
さきほどの部屋についた。
どうやら、リビングのようだ。
時計を見ると、朝の8時をさしていた。
白い液がたれていた部屋は、
もうすでに掃除されていた。
「 俺、行ってくるな。 」と、いって
夫の隆一が仕事へ向かった。
望さんは今日は休みだ。
僕らは、ソファに座って黙っている。
しばらくすると、望さんが
話しかけてきた。
『 ねぇ、君。何年生? 』
「 6年です。 」
『 名前は? 』
「 健太です。 」
『 かっこいい名前ねぇ 』
笑顔で望さんが言う。
やっぱり、美しい。
すると、いきなり怖い顔で
こっちを見た。
『 さっきの、見てたでしょ? 』
ぎくっ。
『 私、見てたの。 』
バ、バレていたのか…。
冷や汗が流れる。
すると、次の瞬間。