赤い恋 ~sho sakurai~
第6章 お弁当
翔「えー超美味いよ!」
結「アハハハ(笑)」
なんか…、ホントに新婚みたい…///
幸せっ♪
翔「んじゃ、行ってくる」
結「うん」
只今、6時30分。
玄関で翔ちゃんをお見送り中。
お弁当は後ろ。
ううぅ、渡さなきゃ…!
緊張する…!
…………頑張って作ったんだもん!
大丈夫!
結「しょっ翔ちゃん!」
翔「ん?」
ドキドキするまま私はバッと後ろに隠したお弁当を渡した。
翔「えっ」
一瞬驚いた声を上げた翔ちゃん。
結「今日ね…、お弁当……作ったの…!翔ちゃんに…、あげたくて…///」
……やばい、顔…、真っ赤だ…。
翔「……まじ?もしかしてそれで早起きしてたの…?」
私は小さくコクンと頷いた。
翔「大変だったでしょ……」
今度はフルフルと首をふった。
ほんとに、翔ちゃんを思ったら平気だった。
と、翔ちゃんがお弁当を受け取った。
翔「ありがと。すっげぇ嬉しい」
ゆっくり顔を上げると優しく微笑んだ翔ちゃんがいた。
わっ///
翔「……頑張れる…、ホントありがと。…」
私はその場から動けなかった。
翔ちゃんはそのまま出ていく。
…………そりゃ動けないよ…。
だって…………だって…………
おっおでこちゅう…………!///