赤い恋 ~sho sakurai~
第9章 嫉妬
そう言うと足早にリビングを出た。
結「あ!いってらっしゃ……ぃ……」
慌てて見送りの言葉をかけたけど、
聞こえなかったみたいで行ってしまった。
雅「…………何々?」
相葉ちゃんもリビングの戸を見つめた。
結「…………わかんない」
なんであんな突然?
潤「…はぁ、翔くん相葉ちゃんが来る前から行くって言ってたの。普通に時間ヤバイってなっただけでしょ」
潤くんが相葉ちゃんを見てごもっともなことを言った。
…確かにそうなんだろうけど…、
雅「あ、そうなの!なぁんだなんだ(笑)はいはい、そういうことね」
潤「そういうこと。相葉ちゃんもそろそろ用意したら?」
潤くんが相葉ちゃんに言うと「そうする」と言って リビングを出ていった。
と、
潤「はぁーー!結衣!ほんとに翔くん急いで出ていっただけだと思う?」
突然潤くんが私に問いかけた。
結「えっ?そうだっていったの潤くんじゃん」
潤「ちーがうよ~。翔くん!多分嫉妬したんだと思うよ」
…………え?
結「…………なんで?俺だけ仲間外れ、みたいな?」
私の言葉に潤くんは
大きなため息をついた。
潤「もうー、違うでしょ!なんで2人で買い物行ってんだよ、でしょ!」
…………
結「ないないないないない!!!!!何それ!まるで翔ちゃんが私のこと好きみたいじゃん!」
潤「…………そうなんじゃない?」
…………嘘だ…。
翔ちゃんが…………
私を好き?