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赤い恋 ~sho sakurai~

第9章 嫉妬


結「でねっ!!翔ちゃんが私のこと運んでくれたみたいなの!もぅー、私呑気に寝ててさぁ、まぁ寝たから運んでくれたんだけど、ほんと、疲れてるのにこんっな重い私のこと部屋まで運んで…。あー悪いことした…潤「結衣!」」

結「ふぇっ?!」


雄弁に喋り続けていると潤くんが制止した。


そのお陰で変な声が出た。

潤「嬉しいのは分かるけど、あんまりおっきい声で喋ると翔ちゃん、聞こえるよ」


呆れ笑いした潤くんは翔ちゃんの部屋のほうを親指で指した。


…………忘れてた、あまりにもテンション上がって…。


結「そっそうだねっ…気をつけなきゃ」

反省して気持ちを落ち着かせる。


翔「…よしっ、そろそろ行こっかなぁ…」

部屋から戻ってきた翔ちゃんが一口コーヒーを飲んだ。


結「大変だね…いってらっしゃい」


食卓から翔ちゃんを見た。

笑顔で頷いて「いってきます」と言ってくれた。


雅「おはよーー!」

丁度、そのタイミングで相葉ちゃんがリビングにきた。


結「おはよー」


潤「おはよ」

翔「おはよう」

雅「翔ちゃん今から仕事?」

相葉ちゃんは身支度の整っている翔ちゃんを見て聞いた。


翔「うん。この顔の収録」


雅「ほんと、多忙だね…俺も今日学ぶだけど」


翔「なんなんだよ(笑)」

2人が笑う横で今日の夕飯を考えた。


結「…うーん、何にしよ…」


独り言を呟き、頬杖をついた。


雅「何々?今日の晩飯?」

結「うん。なんにしよっかなって」


リクエストは潤くんも相葉ちゃんもしたから……


結「翔ちゃん!何がいい?」


笑顔で問いかけると、翔ちゃんは一瞬びっくりして考えた。


翔「んーー、…………オムライス!」


アハハハ(笑)翔ちゃんの好物だ(笑)


結「おっけい(笑)オムライスね」


雅「いいねえオムライス♪今日は無理だけどまた一緒に買い物行こうね☆」


相葉ちゃんが笑顔で言った。

私もそれに笑顔で頷く。


翔「…………また?」


翔ちゃんが首を傾げた。


雅「うんっ!昨日行ったんだよねぇー☆」

相葉ちゃんが私を見た。

結「うん♪助かっちゃった」


翔「…………」

…………?


結「翔ちゃん?」


翔ちゃんは、ハッとして

翔「そっか、ごめん、俺行かなきゃ!」

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