赤い恋 ~sho sakurai~
第20章 結婚式
結「やーん!佐織超キレーーー!!スッゴい綺麗だよー!!おめでとー!」
佐「ありがとうー!もうー、泣くの早いってばぁ」
結「佐織だってじゃんかぁー!」
式場で私は中学からの親友、
今日の主役、花嫁と抱きあって早くもお涙。
結「ほんっとおめでとうー。いいなぁ…幸せそう…」
佐織はスッゴクキラキラしてて、
体中から幸せが出てきてるようだった。
佐「当たり前よ(笑)結婚式なんだから!結衣も早く結婚式呼んでよ!」
結「気ぃ早いよー、相手もいないのに」
私は涙を拭いながらケラケラと笑った。
でも佐織は真面目な顔つきで、
佐「でも『あの』嵐と暮らしてるんでしょ?男と女がひとつ屋根の下で一緒に暮らしてたら嫌でもそういう感情になんない?」
うっ…。
佐織はするどい…。
そして、一瞬の私の表情を見逃さ無かった。
佐「あ~…さてはなんかあるでしょ~」
ニヤリと不敵な笑みを浮かべて
私をつつく。
結「……え~…」
……佐織には勝てない…。
結「実はね…………」
私は辺りをキョロキョロとして、
佐織に耳打ちした。
佐「ひぇー!あの櫻井翔が?!好きなの?!」
結「しー!!声が大きいよ!」
佐織は慌てて口を塞いで、
私に『ごめん』とジェスチャーをした。
佐「へぇ~…でもいいんじゃない?お似合いだよ~」
語尾を上げながら肘で私を小突いた。
結「やっ、そんなんじゃないよ…。翔ちゃんの回りにはもっと綺麗な人がいるもん…。」
佐織は口を尖らせて、
佐「あらっ結衣だって綺麗よ?私、今日結衣見たとき花嫁の座奪われるかと思ったわよ」
笑いながらティアラを頭に取り付けた。
結「んー…」
綺麗だったらいい訳じゃないよー…。