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ふしだらと言わないで

第6章 慰み者の娘 3

 強い力で抱きしめられる



「嫌なら嫌って言っていいんだ
僕はキミの笑顔にやられた
酷い境遇にも負けず
健気に働き、笑う姿に
理想の女性に会えたと思った
キミがほしい」



 熱い口上に胸をときめかせている場合じゃなかった

 接吻を拒む仕草をする



「い、いけません
まだお会いしたばかりなのに…
それにやっぱり使用人の私では…」
「関係ないよ」



 おでこにキスされる
 子供だから気を遣ってくれたのかな?と思って気を緩めた矢先、本気のキスで一瞬真っ白になった

 離してくれない



「恋に時間も年齢も身分も
場所や手段でさえも関係ない
ほしいと思ったものは
どんな手を使っても手に入れるよ」



 どくん、と胸を打たれる
 赤い頬で私は見とれてしまう

 顔が近づき、もう一度…
 美形のキスにくらくらする

 抵抗していた手を掴まれ
 畳の上に押し倒される

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