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ふしだらと言わないで

第6章 慰み者の娘 3

 ここだと思った
 付け入る、取り入る隙

 私は当面、奥様との仲違いと解消することに決める

 そっと寄り添う



「大丈夫です
一人じゃありません」
「双葉…いやしかし…
キミの立場が…」
「私のことより
カイトさまのことです
このままでいいんですか?」
「それは…」



 歯切れ悪く口ごもる

 いくら社長と言えど
 奥さんには手を焼いている

 睨んだ通りのようだ

 親密になる足がかり…



「二人で頑張りましょう?」



 些細なことから始めて
 幾重にも積み重ねる

 そうすることで
 カイトさまは…
 私を味方だと思うだろう

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