ふしだらと言わないで
第6章 慰み者の娘 3
「週末、奥様とデートして
こられてはいかがですか?」
「日々の忙しい激務の中
夫婦でゆっくり過ごす週末
とても素敵だと思います」
「私のことも嬉しいですが
奥様を差し置いてばかりでは
申し訳が立たなくなります」
「デート、どうでしたか?」
私は笑顔で駆け寄る
夜帰ってこなかった恋人に対して愛人の領分を弁える
殿方が奥様を一番大事にする
愛人も奥様をおもんばかる
愛人が奥様を優先して捨てられるようなら、その愛人がそれまでの存在というだけなのだ
「お泊まりでしたね
もしかして…?///」
「あぁ、何年ぶりかな
桜とセックスしてきたよ」
あっさり言うわりには
海斗もどことなく浮かれている
間近に見るセックスレス解消の目撃に大興奮する
「きゃー…///」
セックス、エッチ、夫婦
そりゃ興奮もする
浮気してる奥様をその恋人から
夫が取り返したのだ
ドキドキする
奥様はその比じゃないだろうが