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ふしだらと言わないで

第6章 慰み者の娘 3

 それしか能がないので身の回りのお世話をさせていただいている
 社長ともなると忙しく
 専ら私の日常は主婦さながら
 掃除、洗濯、雑用だった

 それとお勉強
 家庭教師を雇ってくれた
 頭よくなりたいなぁ…



 私は買い物に出かける

 時刻は16時を回った
 海斗が早く帰ると聞いているので手料理を振る舞う
 恋仲はといえば順調で
 これ以上なくラブラブだった

 使用人から愛人になり、私は外を出歩くようになった

 屋敷にいた頃は篭の鳥

 人が密集した大都会
 自分がこんな所を歩く日がくるとは思わなかったなぁ…



 ―トントン

 突然肩を叩かれた
 運転手らしき人だった

 その人が私に耳打ちする
 怪しい人ではなくなる

 私はその人についていく

 少し歩いて止めてあるリムジンに乗り込んだ

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