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ふしだらと言わないで

第6章 慰み者の娘 3

 覚悟…していた
 私の残された最後の役目はおじ様に火の粉が飛ばないよう、この身に代えても尽力することだ

 その時、何が悲しいのかわからないが涙が出た



「どんな…罰も構いません
どんな罪も構わなかった
私はあの人の考えに賛同し
ついて行こうと思った
カイトさまとの未来もあったのに…
私は間違った選択をした」



 傷つくことを選んだ

 それほどまでに
 私は多分バカだった



 もっと普通で
 幸せな恋ならよかった

 誰かに祝福されて
 誰かに認めてもらえ
 障害が少なかったらよかった



 父と子ほど離れていたら
 恋愛になんかなりっこない

 利益と
 エッチと
 都合のいい…駒…
 そういう関係



 でも、それでも
 好きだから…



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