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ふしだらと言わないで

第4章 慰み者の娘

 雨が絶望を運んでくる
 もう誰もいない

 私には何もない

 パパもママも父も死んだ
 私だけが残った

 酷い暮らし?哀れな子供?
 こんなの救済ではない
 誰が助けてくれと頼んだのか

 ママがこの世にいなくて
 私の夢も、希望も、生きる意味も
 全部なくなってしまった



(助けてくれなくてよかった…)



 家もなく、金もなく、宛もない

 相続された借金と
 この身ひとつしかない

 数百万の借金を私は一人で返していかねばならない

 ママの仕事はせっくすだった
 せっくす、セックス…



 私は生きなければ
 ママの分まで

 そのためには14歳の少女といえど稼がなくてはならない

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