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ふしだらと言わないで

第4章 慰み者の娘

 おじ様の家は家というか
 和風の建築の…
 武家のお屋敷みたいだった

 私に課せられたのは
 働く前にまず
 お肉をつけることだった



「どうかね?
双葉の口に合うといいが」



 名前を呼ばれたのは何年ぶりだろう

 私はおじ様の私室で飼われた
 美味しいご飯を食べ、まともなお洋服に袖を通して、使用人として働く作法や心構えを勉強した



「おじ様、おじ様」
「なにかね?」



 おじ様は忙しい人で昼間はずっと留守にしていたが、夜は必ず帰ってきて私といてくれた

 私はおじ様といっぱい話した
 お話をたくさんして
 大きい寝台で一緒に寝た

 寝る前に頭を撫でてくれて
 私はそれが嬉しくて

 おじ様に寄り添って眠った
 安心してぐっすり寝れた

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