
時を止めて
第2章 幸せなオムライス
・・・ちゃんみん・・・
ユノは、咄嗟にぎゅうっと枕を抱きしめた。
彼はユノの傍から離れなかった。
そのことが、すごく嬉しかった。
絶望して苦しくて、どうしようもなかった、一年間。
不眠症になって、情緒不安定になっていた。
そんな、眠れない夜を救ってくれたのは、紛れもなく、チャンミンだった。
しかし、再び、一緒に暮らすようになって。
たったふたりきりなって。
ユノの心の中には、不安が広がっていた。
・・・アイツ、なんで俺のこと、好きだって、言ってくれないんだ?・・・
ブンブン首を振る。
違う、けして自分はそっちじゃない。
否定するも、自分はチャンミンのことが、もう、とても大きな存在になっていることに、気づいてしまっている。
